久々にガツーンと衝撃を受けた!
韓国のインディー映画「息もできない」。
今年ずっと色んな人から薦められてきたこの作品をやっと見れた。
監督のヤン・イクチュンは主演や編集等もこなしていて、
この制作費確保のため家まで売ったという凄まじいインディ魂の持ち主!
何よりもオレはこの監督の忘れられない言葉がある。
「オレは自分のためにこの映画を作った」
その言葉からも分かるように、何かこう、溜まりに溜まった感情を吐き出したような映画。
インタビューや評論でも書かれていたけど、これは「技術よりも魂」な映画だ。
実際、それは見始めてすぐに伝わってきた。
オレはキャラクター達を見ているのが辛すぎて途中で止めそうになったよ。
こんなにもやり場の無い衝動と孤独を感じさせられたのは「The Brown Bunny」以来かもしれない。
見てからずっと頭に焼き付いて忘れられないシーンもたくさんあるしね。
…オレは最近"自分が映画を作る意味"なんてことをずっと考えてたんだけど、
「息もできない」のおかげでひとつハッキリと分かったよ。
自分とよく向き合って、その結果生まれてくるものを信じて作る。
それがオレにとっては"生きる"という作業でもあるんだよね。
今編集してる「BANDAGED」もそう。
そこに込めるものが本気であればあるほどその作業は辛いし、苦しいし、息もできない。
ただひたすら自分の気持ちを誰かと共有したいという願いを託して。
"映画"はその手助けをしてくれる。